2009年2月2日月曜日

やおら書く。

毎日なにかしらのことを書いていれば書くことが無くなってくるのは当たり前なのだが、その事実を許すことができないところに俺の完璧主義が現れているのだろう。「何もしない完璧主義者」というスタンスが以前から問題で、改善したいと常々考えているのだが、どうにもなかなかうまくいかない。打破の一環としてのブログなのだが、多少の改善は見えたものの本質的にその解消にはいたっていない。だからこうして時々、何も準備せずに書くことにしている。誤解のないように言い訳すると、準備といってもいつもは思いついたときに書くものを、思いついてもいないのに書き始めるということである。ようするにでっちあげ、虚飾の域を出ない駄文なのだが、それでもこうしてすらりすらりと出てくることを考えると、もはや俺は虚飾だけで生きているのではないかと不安にならないでもない。高橋源一郎いわく「現実は存在しない、言葉だけが存在する」というものがあり、虚飾で生きるということの極北であり、素晴らしいとも思うが、それはそれで剥き出しのラディカルさを感じてすこしたじろぐ。それにしてもラディカルさを感じてたじろぐなんて俺も中庸を求め、妥協するようになったものだなどとぼやいてしまう。その人間臭さ、さえも最近は肯定的にとらえてしまう。自己肯定が少し行きすぎの感があるので、謙虚さを失わずにゆかねばならない。ところで今日と明日の二日間にかけて、午後二時~九時まで、多摩美術大学上野毛キャンパスでグループ展をすることになった。時間がある人は見にきていただければ嬉しく思うが、平日ということもあってなかなか難しいだろう。でも誰か来ないかと期待して待っている。昔から変わらぬのはこの寂しい期待感だけらしい。

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