2009年1月1日木曜日

名作引用1

ここまでおいで SION
泣いてる 君のすぐそばで ふさいでる 俺のすぐそばで
乾いた風が転がっている しけった人や街中を
ここまでおいでと 明るい諦めと 開き直る力を ちらつかせてる
悲しいのが好きなほど人に囲まれてないから ごきげんな奴が好き
テレビのうえ猫があくびしてる ギリギリのつもりの俺の上で
ここまでおいでと それがどうしたんだと そんなに力むなよ あくびをしてる
どうにもならないからどうにかやれそうだぜ ごきげんな奴が好き
泣いてる 君のすぐそばで ふさいでる 俺のすぐそばで
ここまでおいでと どっちでもいいけど もったいないぜ 声が聞こえる
悲しいのが好きなほど人に囲まれてないから ごきげんな奴が好き
どうにもならないからどうにかやれそうだぜ ごきげんな奴が好き
泣いてる 君のすぐそばで ふさいでる 俺のすぐそばで
泣いてる 君のすぐそばで ふさいでる 俺のすぐそばで
泣いてる 君のすぐそばで ふさいでる 俺のすぐそばで

J-POPはそのほとんどの要素において手垢のついた表現の順列組み合わせで成り立っていて、それは特に詩において顕著である。しかし時々、表現として成り立つ強度をもったものも埋もれている。そしてこのSIONというシンガーソングライターはそういった作品を比較的多く生み出している表現者の一人だと思う。この「ここまでおいで」という曲の歌詞は村上春樹的な厭世観で私の心に迫ってくる。またこの曲をOPに使用したNieA_7というアニメも似た感覚で何か言葉に出来ぬ強度をもって迫ってくることを併記しておこう。

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